エアコン工事の繁忙期はいつ?閑散期の冬を乗り切る年間スケジュールの組み方

エアコン工事の仕事には、はっきりとした「季節の波」があります。

夏は朝から晩まで電話が鳴り止まず、冬は工事が減る——これはこの仕事の宿命ですが、波の形を正確に知って準備した業者様と、夏の感覚のまま冬に突入した業者様とでは、年収も精神的な余裕もまるで違います。この記事では、月別の仕事量の波と、閑散期を埋める現実的な方法を解説します。

月別カレンダー: 1年の仕事量はこう動く

3〜5月(中間期・引越しシーズン)

引越しに伴う移設・新設の需要が立ち上がります。夏ほどではないものの、安定して仕事がある時期。新生活向けの新規取付も増え始めます。

6〜8月(繁忙期・ピーク)

1年でもっとも忙しい時期です。梅雨明けから猛暑日が続くと取付依頼が殺到し、「今日壊れたから今日付けてほしい」という緊急対応も増えます。朝から晩までフル稼働で、月収が年間で最大になる時期です。

9〜10月(残暑・後片付け期)

残暑が続く年は9月まで繁忙期が延びます。夏に買って工事待ちになっていた案件の消化と、秋の引越し需要が重なります。

11〜2月(閑散期)

新規取付は大きく減ります。ただしゼロにはなりません。暖房需要による入れ替え・故障対応に加え、後述する「エアコン以外の取付工事」をどれだけ持っているかで、この時期の売上が決まります。

繁忙期の現実: 稼げるが、体力勝負

繁忙期の売上イメージは、入れ替え工事中心の現場で1日6件回せば売上10万円超えが基本ライン。月25日稼働なら月商120万円を超える計算で、繁忙期は月200万円を超える業者様もいます。

ただし、夏の現場は過酷です。

  • 屋外・小屋裏・ベランダでの作業は熱中症と隣り合わせ。水分・塩分・空調服は必須装備です
  • 緊急対応や時間指定が重なり、移動も施工も常に時間との勝負になります
  • 「夏に1年分稼ぐ」つもりで無理を重ねると、ケガや体調不良で繁忙期そのものを棒に振るリスクがあります

繁忙期は「どれだけ詰め込むか」より「ペースを保ったまま走り切れるか」が勝負です。

閑散期の冬をどう埋めるか

冬の売上を支える柱は2つあります。

① 冬でもエアコン工事はゼロにならない

暖房需要による故障・入れ替えは冬にも発生します。寒冷地でなくても、「暖房を入れたら動かなかった」という入れ替え案件は毎年一定数あります。

② エアコン以外の家電取付工事

ここが冬場の生命線です。アンテナ工事・ウォシュレット交換・テレビ壁掛け・インターホン交換などの家電取付工事は季節に左右されにくく、エアコン職人の道具と技術でそのまま対応できるものが多くあります。

重要なのは、これらの仕事を冬になってから探すのではなく、年間を通して供給してくれる元請けとあらかじめ組んでおくことです。夏のエアコン専業の元請けとしか付き合いがないと、冬は自力で営業するしかなくなります。

年間の資金繰り: 夏の売上を冬に回す設計

季節の波がある仕事では、資金繰りの設計も年間単位で考える必要があります。

  • 繁忙期の売上の一部を閑散期の運転資金として確保する: 車両・保険・リース代などの固定費は冬も変わらず出ていきます
  • 支払いサイクルの短い元請けを選ぶ: 入金が2〜3ヶ月先だと、夏に稼いだお金が秋まで入ってこず、波がさらにきつくなります
  • 税金・保険の支払い時期を把握する: 個人事業主の税金や国保の納付は、閑散期の財布を直撃しがちです

年収全体の考え方はエアコン取付業者の独立後の年収で詳しく解説しています。

まとめ

  • 繁忙期は6〜8月。1日6件・売上10万円超が基本ラインで、月収は年間最大になる
  • 夏は熱中症対策と「走り切れるペース配分」が最優先
  • 冬の売上は「暖房需要のエアコン工事」+「アンテナ・ウォシュレット・テレビ壁掛け・インターホン等の家電取付」の2本柱
  • 冬の仕事は冬に探すのではなく、年間供給のある元請けと事前に組んでおく
  • 資金繰りは年間単位で設計し、支払いサイクルの短い元請けを選ぶ

株式会社シーレンは、エアコン工事に加えてアンテナ・ウォシュレット・テレビ壁掛けなどの家電取付工事を年間を通して協力業者様にご依頼しています。手数料10%・月末締め翌月25日払いで、冬場の稼働も途切れさせません。詳しくは経験者募集ページをご覧ください。

よくある質問

Q. 閑散期の冬は月収どれくらいになりますか?

A. エアコン専業だと繁忙期の3分の1以下になることも珍しくありません。家電取付工事を組み合わせて稼働を埋められるかどうかで大きく変わります。

Q. 繁忙期だけ働いて、冬は休むという働き方はできますか?

A. 可能ですし、実際にそうしている業者様もいます。ただし固定費は冬も出ていくため、夏の売上だけで年間の生活費と経費を賄う資金設計が必要です。

Q. 家電取付工事は未経験でもできますか?

A. エアコン工事の経験があれば、ウォシュレットやテレビ壁掛けなどは比較的早く習得できます。第二種電気工事士があるとさらに対応範囲が広がります。